BGMは最近お気に入りのビージーアデールで「Jazz Movies」
先週の土曜日で9月度の保護者面談会が終了しました。今回もお忙しいにも拘わらず、多くの保護者にご参加いただきました。成績はもちろん、塾での態度など、塾としては口に出しずらく、保護者にとっては耳の痛い話もさせていただきましたが、皆さん真摯に受け止めてくださいました。塾も保護者も子供たちを「何とかしたい」という気持ち、願いは本当に一致していますので、子供たちが「何とかなる」ように塾として“やるべきこと”“できること”に全力で取り組んでいきたいと思います。
「鉄の魔導僧2」-魔女の狂宴-ケヴィン・ハーン 早川文庫
前に紹介した鉄の魔導僧シリーズの第2弾。今回も面白かったです、ハイ。ハードボイルドには欠かせない「ワイズラック(減らず口・軽口)」も上滑りせず、引用映画などの小ネタも上手い。とにかく「ワイズラック(減らず口・軽口)」が“痛い”ハードボイルドほど“辛い”ものはありませんからね(まぁ、この作品は厳密にはハードボイルドじゃござんせんが)。そして何より相棒のアイリッシュ・ウルフハウンドが抜群です。犬のキャラクター設定として、これほど魅力的なのも珍しく、解説にもありますが、“犬好き”にはたまらないのではないでしょうか。
「待ってる」 あさのあつこ 講談社文庫
佐伯泰秀さんの大成功以来、様々な作家がジャンルを超えて「時代小説」に挑んでいますがなかなか成功例がでません。児童文学というジャンルを越えた傑作「バッテリー」のあさのあつこさんも然りであります、残念ながら。とにかくどこかで読んだり、観たりしたような話です。取ってつけたような不幸設定で人情話など、主人公を取り巻く人々を含め登場人物像が際立っているか、置かれた場所なり、職業に目新しさがなければ二番煎じ、三番煎じでしかありません。
「佳代のキッチン」 原 宏一 祥伝社文庫
「ヤッさん」という一風変わったホームレス物が面白かったので、手にとってみた作品。移動調理屋という設定は珍しいのですが、ストーリー性はあまりたいしたことはありません。なにより“料理物”なのに出てくる料理の美味しさが伝わってこないのが致命的です。