今日でお盆休みも終了し、明日から夏期講座後半がスタートします。皆元気でまた来てくれると思いますし「この盆休みの間に学校の宿題を必ずやっておけよ」と大声を張り上げておきましたので、夏期講座に集中出来るはずです……たぶん。

今回のお盆休みは結婚や就職で家を離れた子供達が集まり、娘の伴侶や仲のよい親類もやってきて久しぶりに大勢での宴会となりました。酒に弱くなり、酔っぱらって真っ先に寝てしまうのはいつの間にか私になってしまいました。まぁ、仕方がありませんね。

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気になっていた本を電子書籍化を待たずにまとめ買いし、この休日期間は読書な日々となりました。簡単にご紹介と感想を。

「遠雷」 風の市兵衛シリーズ 第13巻 辻堂魁 相変わらず好調で、品のある時代物を読みたい時にはお勧めです。

「韃靼の馬」 辻原登 期待値が高すぎたのか、なんだか今一つな読後感になってしまいました。歴史のテストによく出てくる「朝鮮通信使」には詳しくなりましたがね。

「埠頭三角暗闇市場」 椎名誠 待ちに待った椎名さんの長編SFですが、これまた残念な読後感になりました。本の帯に椎名SF三部作「アドバード」「水域」「武装島田倉庫」を凌ぐとありますが、凌いではいません。訳の分からない生き物、得体の知れない動植物が跳梁跋扈する未来世界を舞台にしながらも何故かしら郷愁と哀愁に満ちていた三部作シリーズとは違い、筒井康隆風のパロディ色が強い作品になっており、中途半端な現実とのリンクが「なんだかナァ」な感じです、ハイ。

「神隠し」新酔いどれ小藤次シリーズ 第1巻 佐伯泰英 文体も設定もボロボロになった佐伯さん。好きだった酔いどれ小藤次シリーズの再出発ということで一縷の望みをつないで読んでみましたが……やっぱりダメでした、本当に残念ながら。

「美雪晴れ」「天の梯」みをつくし料理帖 第9・10巻 高田郁 大人気シリーズもこの第10巻で完結することになりましたがこの終盤の2巻はシリーズ中でも最高の出来栄えでした。だらだらと巻をかさねる時代物シリーズが多い中で潔く物語を終了させた作者に拍手です。