本当にアッと言う間に、中学生は二学期期末テストを迎えることになり、先週よりテスト対策の連続授業に入っておりますが二学期はテスト範囲が広いので対策プリントも厚くなってしまいます。当然塾の時間内では終わらないので「残った分は家で絶対やれよ」と大声を出すことになります。私は「理屈に合わない」ことが嫌いで「合理性」を大切にしたいと考えていますので塾生から「幽霊っているやんな」と訊かれても「そんなもんはおらん、幽霊やお化けが捕まったためしがない」と言下に否定します。その一方、少林寺拳法をやっていましたので「気合」とか「一生懸命な姿勢」とかの「精神論」も重要だと思っています。「お前らに一番足りないのは気合じゃ」と怒鳴ることは「合理的な私」の中で何の矛盾も起こしていません。近年は親御さんはもちろん学習塾においても「勉強しろ、しなさい」は禁句とされいます。「命令」が逆効果で「やる気」を奪うからだそうです。また眠たい時は無理に勉強させても無駄なので10分くらい寝かすという塾や、起こさないという極端な塾もあるようです。しかし北辰塾では「テスト前ぐらい思いっ切り勉強しろ」ときつく命令されますし、寝ていたら「お金を払って勉強しに来てるの寝てどうすんのよ」と手刀で脇腹を突かれます。私は大人の子供達に対する「建前」は現実とギャップがありすぎると思っています。子供時代に「夢を持ちなさい」「個性を大切に」とかを散々吹き込んでおきながら就職で最重要視されるのは「夢」でも「個性」でもなく実務能力と協調性です。子供時代にどれだけ許されても、社会人となり上司から「仕事しろ」と命令された時「今やろうと思ったけど、命令されたのでやる気を無くしました」などと言ったらその場で解雇です。
「命令」されたぐらいで「やる気」をなくすようでは将来的に使い物になりません。ですから私は大声で怒鳴ります「この連休は家から一歩も出ないで勉強しろ」と。

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