いよいよ今年から新しい公立高校受験制度がスタートします。内申配点は各教科10点満点から5点満点に変わり、9教科同評価のうえ絶対評価で内申点が決まります。入試自体も前後期をやめ、実技専門性の高い“特別入学者選抜(建築デザイン、体育、美術、演劇など)”以外は従来の工業科、商業科も含め一般選抜となります。入試科目はすべて5教科試験で、難易度分けもこれまでのA問題、B問題の2種類から基礎、標準、発展の3種類となり、総合点の算出方法も3タイプから5タイプへと細分化されました。さらには受験者全員が“自己申告書”を提出しなければならず、合格のボーダーライン上の受験者の合否判定に使われます。このように本当に大幅な制度変更となり、中学校も受け入れ側の高校も、そして学習塾も不安と困惑に満ちた今年度の入試を迎えることになります。さらに内申点配分の基準に“全国学力テスト”が使えませんので、新たな“大阪府統一テスト”が実施予定など、まだ制度変更が続きそうなので、今後も心配の種が尽きることはありません。しかしながら、当塾の受験生達に限ってはどこにも不安げな様子も焦りの様子もなく相変わらずのマイペースなので、頼もしいのか、あきれ返るべきなのかわかりません。連日行っている過去問題演習でも「同じような問題を何回もやっているのに、なんで解き方を覚えないのよ」とついつい大声を張り上げてしまいます。塾開業以来、これほど心配な受験生達もおらず、塾長一人がやきもきしているのですが、杞憂で終わることを祈るばかりです。
昨日の日曜日に定例の関西塾長会があり、2名の塾長が今年の3月で塾を廃業するとの報告がありました。上司も同僚もいない個人塾の塾長にとって“塾長会”の仲間達は掛け替えのない同志です。昨年も2名が廃業しており、なんだか本当にさみしい限りですが、彼らの今後に幸多かれと祈るとともに、私自身はまだまだ頑張らねばと意を強くしました。