昨日の日曜日に第70回関西塾長会が京都の城陽市で行われました。年4回の開催で70回を迎えたこの塾長会も塾長の高齢化?が進み、廃業する方も増え、少しづつ参加者が減ってきました。昨日の塾長会においても、年4回の回数を減らした方が良いのか話し合われましたが、むしろ回数を減らすことが衰退につながるのでこのまま続行することに決まり、今回は次回のみならず次々回の場所日時も決めてしまい、さらに結束していく方向でまとまりました。個人塾においては貴重な情報交換の場所ですので大切にしたいと思っています。で、今回は大阪府、兵庫県、京都府、岡山県の塾長が参加したのですが、これだけ近隣の府県にも拘わらず、公立小中学校の成績評価方法や入試制度、さらには公立高校の対応までもが驚くほどそれぞれ違います。もちろん高校入試問題も各都道府県ごとにばらばらです。国が指定している同じ教育指導要領に従っているはずなのにです。「不公平、不平等」をことさら嫌いながら各府県の独自性に拘ることは、子供達のためにならないと思えてなりません。少なくても、公立高校の入試問題を全国統一にすれば、毎年何千億円もかけて行われている「全国学力テスト」などやらなくても済むはずです。

さて、新しいアメリカ大統領が誕生しました。よその国のことながら“こんな下品な大統領で本当に良いのか”と心配してしまいます。近年、「ヘイトスピーチ」に代表されるような相手を非難し、罵倒し、あげく恫喝するような振る舞いをする人々が増えてきましたが、とうとう世界ナンバーワンの大国のリーダーまでもがそうなってしまいました。独りよがりな大義を振りかざして異質なものを排除しようと攻撃的になる。大国のリーダーから、一般市民までそのよう言動をする人が表面化してきています。本来、少なくても日本においては「それぞれの個性を尊重し、多様性を重んじる」が大切な価値観とされ、感情や思い込みで対するのではなく、理性と知性によって行動できるような人間になることが「教育」の大きな目的のはずです。その意味でオバマ前大統領はここ数代のなかでは極めて“理知的”なアメリカ大統領だったと思います。大声で塾生を怒鳴り散らしている私が言っても説得力がありませんが、今年は“理性と知性”の大切さを再認識しなければならない年になるのかもしれません。(私の怒声は愛情表現です、ハイ)