私立高校の入試が終わりました。少々心配な塾生もおりましたが私立専願2名、公立併願6名全員が合格しました。おめでとうございます、専願合格者は高校生活に、併願受験者は公立受験に向かって新たなるスタートです。専願合格塾生の高校生活が明るく豊かなものになることを祈るとともに、併願受験の塾生は最後の最後まで力を振り絞って頑張って欲しいと思います。
さて、2020年度より実施される、「戦後最大規模の改訂」と言われるほどのかなり大きな改訂内容になっている次期学習指導要領の案が文部科学省より公表されました。小学3年生から「外国語活動」として導入され、小学5年生から正式な教科となり、中学生では授業を原則英語で行うなど、やはり英語に関する改訂が目につきます。また「プログラミング教育」が小学・中学校ともに必修化されることになり、英語教育と同じく教員確保を含めて「実際に教える現場の混乱」が予想されます。このところの学習指導要領の改訂は子供達のためよりも、ビジネス業界、企業側の要望に沿っているように思えてなりません。たぶん塾も含めた教育現場では「英語力」の向上より「国語力」の低下を防ぐことがより優先順位の高い課題と認識されている筈です。当塾のような小さな個人塾レベルにおいても、十数年前とくらべて明らかに語彙力・読解力が低下してきているように思われます。少なくても小学生においては「英語に慣れ親しみ、聞く・話す」時間があるならば、日本語で書かれた「本」を読む時間を増やす方が子供達のためになると思います。問題なのは「答えが分からない」のではなく、「問題の意味がわからない」なのです。