本年10月の解散総選挙に大勝した安倍政権が公約していた教育の無償化を中心とする「人づくり革命」政策パッケージが12月に入り閣議決定されました。<幼児教育の無償化>3~5歳児の幼稚園、保育所、認定こども園の費用を全て無償化<私立高校の無償化>安定財源の確保を前提条件に20年度までに年収590万円未満の世帯で実質無償化を実現する。<大学の無償化>住民税非課税世帯の学生は国立大授業料を免除し、私立大は一定額を加算した額まで免除。今後、本格的に教育の無償化に動き始めるようです(消費税増税と引き換えにせよですが)。私立高校の無償化は大阪府など一部の自治体ではすでに行われてきましたがこれにより全国的に私立高校授業料実質無償化が進み、現在の高校進学率が97%を超えていることと合わせると義務教育が高校までとなることが事実化されていくのだと思います。教育の無償化については賛否両論、様々な意見が述べられていますが少子化が止まらず人口減少に歯止めがかからない日本においてはその少数の子供達に優秀になってもらわなければなりませんので教育に資本を投下する方向性は間違っていないと思われます。また、人工知能(AI)が普及し実用化され人間の仕事の65%がAIに置き換わっていくことが予想される将来(現在の子供たちが社会の中心となる)において「優秀な人材」「必要とされる人材」を育成するための学校教育を目指して戦後最大規模の教育改革と言われる「新学習指導要領」・「大学入学共通テスト」が2020年度から順次実施される予定です。これから教育のあり方や方法が大きく変わる転換期に入っていくことになります、否応なしに。

今年もあとわずか。来年がよいとしでありますように。