大阪市が市長の提案により、全国学力テストの成績結果を学校予算や教員の人事評価に反映させると発表しました。数年前に大阪府教委が学テの成績を高校入試の内申点評価に反映させる仕組みを作りわずか1年で文科省により「本来の目的にそぐわない」として、禁止されたことが思い出されます。本当に懲りないと言うか教育や受験制度に関しては本末転倒なことをしたがるのが現在の大阪の教育環境だと思います。現状ですら学力テストの点数(学校全体の平均点)を上げるために過剰なテスト対策をやり、挙句の果てに学力低位者にテストを受けさせない事例まで発生しているのに成績結果が自分のボーナスに直結することになればどんな方法、対策がとられるのか心配でなりません。また、吉村市長は「学力の底上げにつながる」として、8校程度の市立高に難関大などへの進学を目指す「特別進学中学」を併設して中高一貫とすることや、教育委員会を四つのエリアにブロック化することも合わせて提案しています。「学力」なんて子供を測る物差しの一つにすぎません。大人になって働きだすと「学力」なんてほとんど問題にされないことはみんな分かっているはずなのに何故なのでしょうか…学習塾が言うことではありませんね。