本年は「今年の漢字“災”」が表すとおり日本中で数多くの自然災害に見舞われた年でした。これまで直接的な被害が少なかった大阪におきましても児童が学校の塀の倒壊によって亡くなるという痛ましい事故があった「大阪北部地震」を始め、「西日本豪雨」や多大な被害をもたらした「台風21号」などによって多くの犠牲者が出ました。大阪北部地震での住宅破損では今現在修理修繕が済んでおらず、屋根をブルーシートで覆ったままの状態の家々が数多く残っています。  9月6日に北海道胆振地方を襲った「北海道胆振東部地震」では北海道中が数日にわたって停電するという大規模な「ブラックアウト」が発生しましたが未だに余震は収まっていないようです。このような自然災害の前では人間は立ち向かうことなど出来ず、ただただ被害を最小限にすべく迅速な避難行動や日頃の“備え”を考えることくらいしかできません。
 しかし、今月北海道札幌市で起きた雑居ビル全体が吹き飛んだガス爆発事故では幸いなことに死者こそ出ませんでしたが40数名が重軽傷を負いました。原因は締め切った室内で可燃性スプレー缶を120本もガス抜きしたことにあるようです。これはほんの少しの「想像力」とわずかな「考える力」があれば防げた典型的な人災事故です。この「想像力」と「考える力」を鍛える方法こそが「勉強」なのだと思います。よく学校の勉強は将来どんな役に立つのかという疑問を子供たちは持ちますが、自分の身を守ることはもちろん、周囲に要らぬ迷惑を掛けないで済むようにしっかりと「勉強」して欲しいと思います。
 今年もあと1週間を残すだけとなりましたが、当塾に対します皆様のご信頼とご支援に深く感謝申し上げます、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。塾生はもちろん、ご家族皆様にとりましても来年が素晴らしい年になりますことを心よりお祈り申し上げます。