本当にあっという間に11月も終わり、今年も残すところ1か月となりました。2学期期末テストも先週末に深野中、四條畷西中、四條畷中が終了し、寝屋川第7中は今週末で終了です。「1点でも多く」の為にテスト対策を行っていますが、毎日の連続授業を行っていても、何となく惰性で来ている塾生と、「意識」を持って塾での勉強時間を有効利用している塾生では大きな差がついています。結局のところは「本人が何とかする」しかないので、自分自身で頑張るしかありません。まぁ、勉強だけではなく、ほとんどの物事がそうではありますが。

 大学入試制度が大きく混乱しています。特に英語試験をめぐる対応がひどく、大学入学共通テストの英語に導入予定だった民間検定試験が5年間延期して制度設計をやり直すそうです。この民間検定試験導入は当初から「利権」と「天下り」からは切っても切れない関係がありありと伺え、とくに英語における「英検」は中高生に対し「そこまで露骨にやるか」といったレベルになってます。元々、「英検」は旧文部省の強い影響のもとに設立され、英語検定としては事実上独占状態にありましたが「TOEFL」や日本版TOEFLである「TOEIC」(これも天下り先ではあります)が急速に普及していくと正式名称が「実用英語技能検定」にもかかわらず全く実用的でなかった「英検」はあっという間に影響力を失ってしまい10年前の塾長会のなかでは「英検」は「使えない資格」の筆頭でした。しかし、この数年、強力な巻き返しで、中高の学校教育に食い込んできました。大阪の中学校では学校行事としての試験が一般化し、市町村によっては教育委員会からの補助金付で試験を実施されるまでになっています。私は日本の義務教育において「読む・聞く・書く・話す」の「4技能」を追求するのは多大な無理があり、必要もないとおもっています。このことを義務教育に導入すること自体が企業の思惑と役所の皮算用にまみれた「利権」と「天下り」の製造装置になっているのではと考えています。