梅雨明けとともに夏休みが始まりました。夏休みとは言っても、昔に比べて膨大になった宿題や、昔とは比べ物にならないほどの猛暑なかでのクラブ活動、そしておまけに塾の夏期講座と私の少年時代のような牧歌的な夏休みとは程遠いものになってしまったようです。その夏期講座ですが他の学習塾では通常授業にプラスする形で夏期講座をするところが多いようです。しかし、当塾では8月は通常授業は行わないようにしています。通常授業にプラスする形ですと、子供達は1日に3~4時間も勉強することなりますし、保護者とっては金額的にも負担が大きくなってしまいます。塾として言うべきことではないのかもしれませんが、普通の小中学生にとって連続した3時間以上の勉強など集中力が続くはずもありません。難関進学校を目指すならともかく、1日に3時間以上の特別講座など「塾」側の都合だと思っています。ただし、夏休みなど学校の授業が止まる期間は復習にしろ、予習にしろ絶好の「学習期間」ですし、受験生にとってはこの夏休みが事実上の受験勉強のスタートになりますので、適正な時間と内容でしっかりとした「夏期講座」にしたいと考えています。
混迷が続いている大阪府の入試制度改正ですが、内申配点の基準に使う「全国学力テスト」の使用を文科省がストップをかけました。文科省としては来年度入試にも使ってほしくないようですが、来年度については現在交渉中のようです。入試の合否に直結する内申配点に使うとなれば学校としてその対策をするようになってしまい、「学力テスト」用の対策をすることは、その趣旨から大きくそれてしまいますので、文科省もこの使用に関してすんなり認めるわけにはいかないようです。大阪府が先に使用許可を得ていないことも本当に驚くべきことですが、この混乱により入試の合否判定に「内申点」を使うことをやめようとする私立高校が出てきてることが一番大きな問題だと思います。本末転倒の極みだと言わざるを得ません。
夏期講座&混迷する入試制度
21 火曜日 7月 2015