本日の授業中のBGMは ベートーベン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 61 by ヒラリー・ハーン
私は英語(読み書き中心の)を学習する場合、ローマ字はかえって妨げになっていると最近まで思っていました。英語単語をローマ字読みで発音するので、base(ベース)が“バセ” とかKnow(ノウ)を“クノウ”,あるいはoften(オーフン)を“オフテン”とか読んでしまうからです。
昨年完全実施された新指導要領は、数年前から移行処置として順次取り入れられてきたのですが、その中に小学校における英語の必須化もありました。その影響をもろに受けたのが学習単元としての“ローマ字”だと思います。現在の指導要領ではローマ字は3年生時に習うのですが、それ以降は学校では学習することはありません。
現在の中学2年生以下の子供達がその影響を受けており、現在の小学6年生は、4年生以降全くローマ字学習を受けていません。つまり、子供たちはローマ字など忘れているか、とてもあやふやにしか覚えていないのです。
もちろん、個人差はあるのですが、積極的に覚えようとしてきた子供とそうでない子供の差はとても大きく、分らない子供は全く分かっていません。
すると、どうなるのか。
英語の読み書きに影響が出てしまうのです。たとえばpianoという単語の暗記する場合、piaまでは覚えている、ピアノと読むこともわかっている。しかし、ノがnoと出てこないのです。
認識を変えざるを得ません。もちろん母国語が英語の人々がローマ字から覚えるはずもありませんから、英語の学習法として正しいとは思えませんが、少なくても日本の中学以降の受験英語には効用があると思えます。
だとすれば、どうすればよいのか
塾として今後は、学校授業の進行とは関係なく、小学生のうちにローマ字をしっかりマスターさせるということになります。
当塾の現在小学3年生と小学5年生の塾生。もうすぐ新学年になります、今日からローマ字の学習を行いました。将来的に英語につながる形を意識しての学習を目指して行きたいと思います。