中学生は二学期期末テストを迎えることになり、先週よりテスト対策の連続授業に入っています。特に三年生はこの期末テストで事実上内申点が決まりますので「内申を上げるラストチャンス」になります。「高校進学」は子供達にとって自分の意志で決めることができる初めてと言っていいとても大きな選択になります。自分自身の意志、希望を叶えるためにもとにかく本気で頑張って欲しいと思っていますが、この思いがなかなか届かないのが難しいところです。
アメリカ大統領選挙が行われ、ドナルド・トランプ氏が次期大統領に決まりました。アメリカエリート層や日本を含む他国にとっては予想を大きく覆す結果になり、“何故だ!”を説明するために様々な意見、憶測、言い訳が飛び交っています。正直なところ個人的にも醜悪なアジテーションを繰り返すトランプ氏には大統領になって欲しくなかったのですが、アメリカ国民にとっては物事を決め、コントロールする権限を持つ人々が“自分達の都合や思い”を優先することに対する我慢の限界だったのだと思います。イギリスのEU離脱選挙もそうでしたが、“誰のために、何のために”が一般国民の方を向いていなかったのだと思います。日本においても、東京オリンピック開催にあたっての一連の騒動や、築地市場移転に伴う豊洲市場問題なども決定権を持つ人達の自己優先的であり、利己的な物事の進め方に批判が集まり、運営自体に支障が出ています。オリンピック会場にしろ、豊洲市場にしろ、本来ならば一番優先されるべき“使う人”の都合が無視され、利権者が机の上だけで決定してきたことに対する反発なのだと思います。そして、大阪の高校入試制度変更にしても、本来、当事者であるはずの“子供達”のためではなく、学力調査の順位をあげるため、制度変更の決定権を持つ人たちの功績のため、に行っているように思えてなりません。様々な場面で“誰のために、何のために”が問い直されているのだと思います。