自然災害&児童虐待

ここ数年、この時期の塾報は必ずと言っていいほど「自然災害とその被害」についての話題になっていました。昨年はこれまで大きな災害には合わずにいた大阪でも大阪北部地震と台風21号により大きな被害を受けましたし、やはり9月に「北海道胆振東部地震」で大きな災害が起きています。去年の9月号の塾報で「現在の日本において2日も3日も続く大規模停電などこれまでなかったことだと思います」と書いていますが、千葉県を襲った台風15号による大規模停電は2週間がたった今なお完全復旧していません。1週間以上、いえ3日以上の停電でも日常生活は大混乱になりますし、10日以上など想像すら出来ません。本当に毎年毎年「激甚災害指定」となるような災害が日本のどこかの地域で発生しています。昨年と同じ文章を書くことになりますが「地震は予知できないし、被害も想定できない」ことが明白になり、「台風は防げないし、進路を変えることはできない」のですから、今後ますます個人レベルでの準備や用心が必要不可欠になりました。 小学4年の男児(9)が義父により殺害されるという痛ましい事件がまたも発生してしまいました。5歳の女児が「もうおねがい ゆるしてくださいおねがいします」と大学ノートに綴ったにも拘わらず殺害された目黒女児虐待事件、小学4年の女児が“しつけ”と称する虐待で周りに“助け”を求めたにも拘わらず実父に殺害された野田市小4女児虐待事件。私は「目的は手段を正当化しない」と信じていますし、昨今の様々な問題(国際的、政治的なものを含めて)は「目的は手段を正当化する」という誤解、誤用が原因だと思っています。ですが、「子供達を守る」ことに関してのみは「目的は手段を正当化する」で全力で取り組むべきだと思います。

夏期講座&イチローという手本

夏期講座ですが本年度は前半の3週間を数学、英語の重点的な復習に充てました。数学は計算力を身に付けるために学力に合わせた教材で「量」をこなし、英語は動画で文法を学習した上で準拠教材ワークに取り組み、3年生は社会の歴史と地理の総復習も行い、概ね予定通りに進めることが出来ました。後半は2学期の予習に入っていますが予定単元は終了できそうです。
酷暑の中、夏の甲子園大会が行われていますがこの大会の地方予選において、甲子園出場がかかる決勝戦に注目を集めていたエースピッチャーを起用しなかったことがプロ、アマチュアを問わず現役、OB、大リーガー選手、さらには他競技選手を巻き込んだ大きな論争になりました。それぞれの立場や思いで様々な意見が飛び交っていましたが一番びっくりしたのは大物OB解説者が言った「ケガが怖かったら、スポーツはやめた方がいい」という発言です。野球界にはケガのリスクを常に考えたプレイをし、故障の少ない身体を造るための独自のトレーニング方法や徹底的な準備を重ねることで、日米を通じた長い現役生活においてケガによる欠場が全くと言っていいほどなかった“イチロー選手”という素晴らしい手本があるのに「何を言っているのだ」とあきれ返ってしまいました。現役を引退したイチローさんの野球への取り組みやトレーニング方法は大リーガーに大きな影響を与え、引退した後もその共感はやむことがありません。「不可抗力によるケガ」と「未然に防ぐことが出来るケガ」の区別もつかないのであれば指導者失格ですし、若く、経験の少ない選手ほど無理をしてしまいますのでそれを防ぐのが指導者の役割です。競技の種類を問わずイチローさんの実績と実践してきた事はスポーツ界の大きな財産にすべきなので無駄にするのはあまりにも大きな損失だと思います。

1学期成績&塾生募集

今年は梅雨入りが遅く、そのまま長い梅雨となってしまいました。昨年の空梅雨と記録的な猛暑がウソのように、全国的に日照時間が短く、東日本では記録的な日照不足となり、すでに野菜を中心とした作物には大きな被害が出ていますし、お米も不作が予想されています。九州地方ではいまだに大雨が続いており、毎年の自然災害と天候不順は今年も続いているようです。
梅雨明け前に夏休みとなってしまいましたが今年の1学期は塾生皆が頑張ってくれ、中間テストに続き、期末テストでもさらに点数UPという結果を出してくれました。中間テストの数字で96点だったT君はついに100点満点を叩き出してくれましたし、テスト結果だけでなく、提出物等の授業態度も良かったようでその頑張りが塾生皆の通信簿にしっかりと反映されていました。通信簿の点数、つまり内申点が入試の際の自分の持ち点になりますので、1点でも2点でも上げることが自分の受験を助けることになります。現在は1年生からの内申点が入試に反映されますので気を抜くことが出来ませんし、3年生は是非このままの勢いで夏休みを乗り切り2学期に繋げ、少しでも入試で楽が出来ように2学期も頑張って欲しいと思っています。(ちなみに1年生Mさんの通信簿は思わずにんまりしてしまうほどのものでした)
寝屋川七中の3年生A君の紹介で3年生のF君が、そしてA君のお母さんのご紹介で寝屋川七中の2年生Iさんに入塾いただきました。当塾はこの2年ほど新入塾生がほとんどいなく、極端に塾生が減っていました。開塾いらい塾生募集のチラシ広告等をほとんどせず、口コミ紹介に頼り切っていた結果だと思っています。塾生が頑張って成績を向上させ、親御さんも塾生を紹介くださっている。塾としてももっと積極的に塾生募集するべきであると大きな刺激をうけ、来月の8月末に新学期に向けての新聞折込チラシを出すことにしました。新聞折込チラシ広告にはほとんど反応がなく、直接的な入塾に繋がらないことはわかっていますが北辰塾の存在自体を今一度アピールしなければならないと思っています。

銃器&期末テスト

6月16日に吹田市で発生した交番襲撃事件では巡査が重症を負い、拳銃が強奪されたことで大阪は一時騒然とした空気に包みこまれました。しかし早期に犯人が逮捕されたことにより市民生活そのものには大きな影響が出ず、負傷された巡査の一日も早い回復を祈るばかりです。私はこの事件がきっかけで以前から気になっていた事を調べてみました。アメリカの銃による殺傷事件数です。銃器による被害情報を収集する米国の民間調査団体ガン・バイオレンス・アーカイブによると、米国での2017年の発砲事件による死亡者は1万5612人で、1日あたりに換算すると42人となっています。同じ年の日本の発砲事件による死亡者は3人です。ちなみにアメリカの警官による射殺数は年間1000人前後で、日本では戦後70年間で15人未満です。日本の銃刀規制はとても厳しく一般人が銃器を所持することは事実上不可能なことを差し引いてもあまりにも大きな隔たりがあります。5発入りの拳銃が奪われたことで学校等の公共施設が閉鎖を検討する日本と毎年のように学校等の公共施設で銃乱射事件が発生しているにもかかわらず一向に銃規制に進まないアメリカ合衆国。少なくとも銃規制に関しては日本は世界一であり、誇ってよい事なのだと思っています。来週の26日(水曜)から期末テストが始まりますので、今週の月曜日から10日間のテスト策連続授業に入っています。それぞれ1学期の中間テスト結果が良かったので中間テストを無駄にしないように、頑張ってほしいと願っています。明確な意思を持って“点数”を取りに行って下さい、3年生は特に、是非。

中間テスト&維新の会

1学期も半ばを過ぎ、新学年最初の定期テストである、中間テストが先週末に終了しました。寝屋川第7中3年生は全員が前学年の最終定期テストの成績を合計で30~50点以上UPしました。なかでもR君の数学96点はお見事です。そして深野中1年生のMさんもテスト対策の連続授業を持ち前の集中力で乗り切り、高得点をマークしています。特に理科の96点はお見事。1年生の1学期中間テストでは数学と英語は高得点になりやすいですが(ちなみにMさんの英語は98点)理科、社会、国語の場合はそれほどではありませんので80点以上を取るのは簡単ではありません(ちなみにMさん国語85点、社会89点で数学はまだ分かっていません)この集中力をこれからも維持して欲しいと思います(まぁ、それがとても難しいのですが)
そして3年生はいよいよ受験生の学年となりました。入試まであと10ヶ月。本当にあっという間です。大阪の入試問題は各教科とも3年生の単元からの出題傾向が高いので、あろうがなかろうが「集中力」を振り絞って入試まで頑張って欲しいですし、頑張ってもらいます。
 私はこの塾報で何度も書いてきましたが「大阪維新の会」が主導してきた教育改革については大きな疑問を持っています。もともとエリート志向の強い「維新の会」は好きではありませんでしたが「日本維新の会」に所属していた丸山国会議員(現在は除名)の北方領土に関する発言は現代人、少なくても先進国国民、そして何より日本人が絶対に持ってはいけない「戦争で領土を拡大する」という発想、思考です。「維新の会」には「知事と市長の入れ替え選挙」などその手法や考え方の根底に「目的は手段を正当化する」があるようですが目的は手段を正当化しません。
もう、はっきり断言します。私は「日本、大阪維新の会」が嫌いです。

新学期&統一地方選

新学年新学期がスタートし3週間が経ちました。今のところ各教科とも良いペースで学習が進んでいるように思います。本年度は今上陛下のご退位と新天皇陛下のご即位によりゴールデンウイークが10連休という長さになりますので中間テストのテスト範囲も短くなると思います。その分テスト内容が濃密になる可能性がありますので今からしっかりと準備していきたいと思います。
 いよいよ「平成」が終わって「令和」という時代が始まります。イギリス王室エリザベス女王(93歳)が在位年数67年、つまりチャールズ皇太子(71歳)は67年間皇太子であり続けていることを考えても個人的には今上陛下のご退位の決断は本当にお見事だと思っています。平和裏に譲位がなされることになった「令和」に希望と喜びがあふれることを祈ります。
 今月に行われた前半後半の統一地方選において大阪では「大阪維新の会」の圧勝で終わりました。「大阪都構想」の是非はともかく、これで大阪の「教育改革」現状の方向性のまま続いていくことになりました。個人的には「大阪維新の会」は橋下元代表の経歴や言動、これまでの「教育改革」をから見ても、「エリート志向」が強い政治団体なのだと思っています。政治にしろ、経済にしろさらに教育にしろ、とにかく「トップ」をとることを第一義し、その獲得を目指しており、大阪都構想もその一環なのと思います。どうも最近、上位と下位ばかりに関心がいき、大多数を占める「中位」の人々がないがしろにされているような気がしてなりません。

公立合格&出題傾向

当塾の受験生は私立に続き、公立でも皆志望校に合格することが出来ました。マイペースに学習を続け危なげなく合格したO君、志望校の倍率が高めで不安を隠せなかったけれど実力を出し切り見事に合格したT君、学校の先生からは難しいと言われながらも果敢に挑戦し合格したH君。みんな本当におめでとう。君たちはもちろん、すべての新高校生達の未来が輝きと希望にあふれたものになりますように祈っています。
 さて高校入試制度、出題傾向が大きく変わって4回目の入試となりました。やはり昨年同様に受験日が一般選抜と同じ日の商業科、工業科の定員割れが目立ちましたが相変わらず入試問題の難易度が高く、受験生の多くは苦労したと思います。今年1月に当塾で行われた関西塾長会の仲間(京都府、兵庫県、岡山県、広島県)に大阪の入試問題を見せたところ、皆、口をそろえて
「難しい」と言い、特に英語は「これは心が折れる」とまで言っていました。本来“公立の入試問題は学校の授業をしっかりやっていれば解ける”べきですが、少なくとも英語に関しては学校授業レベルでは相当に難しいと言わざるを得ません。しかしながら、出題傾向はほぼパターン化されてきましたので、難しいなりに英語を除いて対策は取ることができそうですが英語の入試対策が今後の大きな課題になります。

私立入試&少子化

私立高校の入試が終わり、当塾の塾生は全員無事に合格いたしました、おめでとうございます。皆併願受験ですので志望校の公立高校合格を目指して最後の最後まで力を振り絞って頑張って欲しいと思います。
 さて、残念ながら本当に残念ながら、“いじめ”や“虐待”による痛ましい事件が後を絶たず、幼い命が奪われ続けています。日本は世界に類の見ない“少子高齢化社会”だと言われて随分と久しくなりますが未だに有効な手立てを打つことができていません。はっきり言って“高齢化”については後20~30年もすれば高齢化を構成する人口層がいなくなるので自然と解決されますが“少子化”についてはもう20年以上1.50を超える出生率がなく、直近の2017年データでも1.43であり人口を維持できる出生率2.07以上からは程遠いものになっています。つまり日本が力を入れて取り組むべきことは“少子化”なのであり、そして少子化対策は直ぐに効果が出るものではないのですから、今もっとも大切し、守らなければならないのは「今いる少ない子供たち」なのです。「遊びのつもりだった」だの、「しつけためにやった」などの戯言に耳を貸していられる事態などではなく、社会を、国を、あげて子供たちを救わなければなりません。人の身体や精神を暴力によって傷つけることは当然ながら暴行傷害罪であり、直ちに逮捕されるべき案件です。“いじめ”や“虐待”といった言葉に置き換えて、罪悪感から逃れさすべきではもうないと思います。「妻の顔面を殴り前歯2本を折った、子供を浴槽に沈めた」とTVで告白しても逮捕されず、「自分は変われると信じている」などの能天気な発言を許すことはできません。家庭の事情、夫婦の問題にすり替えることはもうやめなければならないと思います。

2019年の始まり&世界の混乱

尋常ならざる大統領トランプさんが就任して2年が経ちアメリカもヨーロッパも中東も中南米もそしてアジアも、つまり世界中の殆どが混迷、混乱に陥っているように思えます。(すべてがトランプ大統領のせいではないにしろ)。アメリカの分断はとどまることを知らないし、イギリスのEU離脱は先行きが全く見えないし、フランスの暴動デモはヨーロッパ各国に広がりEU自体の存続に関わりそうだし、中東はアメリカの突然のシリア撤退でどうなるか分からないし、もはや“国家”の体をなしていないメキシコや(いったいどれだけの政治家、市長、警察署長が殺され続けるのでしょうか)ベネズエラのハイパーインフレを筆頭に南米左派政権各国の混乱は収まる気配がないし、日本と韓国の憎悪と悪意の応酬はヒートアップする一方だし、中国とアメリカの貿易戦争は収拾が付きそうもないし……すべてがトランプ大統領のせいではないにしろ…… 近年、これほど世界各地、各国の情勢が不安定なことはなかったですし、個人的にも世界情勢に対してこんなに不安を感じたことはありません。世界でも類を見ない落ち着いた国民性の日本ですから、今はまだ“漠然とした不安感”程度で済んでいますが自然災害には慣れていても、外国との折衝や外国人との付き合いは苦手な日本人にとって、これから少し大変な時期が来るのかもしれません。
 年が明けて私立高校入試まであと3週間、公立入試は残り2か月を切りました。本当にラストスパートの段階で、塾では高校入試対策として連日過去問題に取り組んでいますが、志望校合格を目指して、とにかくあきらめずに最後まで頑張って欲しいと思います。

災害&よいお年を

本年は「今年の漢字“災”」が表すとおり日本中で数多くの自然災害に見舞われた年でした。これまで直接的な被害が少なかった大阪におきましても児童が学校の塀の倒壊によって亡くなるという痛ましい事故があった「大阪北部地震」を始め、「西日本豪雨」や多大な被害をもたらした「台風21号」などによって多くの犠牲者が出ました。大阪北部地震での住宅破損では今現在修理修繕が済んでおらず、屋根をブルーシートで覆ったままの状態の家々が数多く残っています。  9月6日に北海道胆振地方を襲った「北海道胆振東部地震」では北海道中が数日にわたって停電するという大規模な「ブラックアウト」が発生しましたが未だに余震は収まっていないようです。このような自然災害の前では人間は立ち向かうことなど出来ず、ただただ被害を最小限にすべく迅速な避難行動や日頃の“備え”を考えることくらいしかできません。
 しかし、今月北海道札幌市で起きた雑居ビル全体が吹き飛んだガス爆発事故では幸いなことに死者こそ出ませんでしたが40数名が重軽傷を負いました。原因は締め切った室内で可燃性スプレー缶を120本もガス抜きしたことにあるようです。これはほんの少しの「想像力」とわずかな「考える力」があれば防げた典型的な人災事故です。この「想像力」と「考える力」を鍛える方法こそが「勉強」なのだと思います。よく学校の勉強は将来どんな役に立つのかという疑問を子供たちは持ちますが、自分の身を守ることはもちろん、周囲に要らぬ迷惑を掛けないで済むようにしっかりと「勉強」して欲しいと思います。
 今年もあと1週間を残すだけとなりましたが、当塾に対します皆様のご信頼とご支援に深く感謝申し上げます、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。塾生はもちろん、ご家族皆様にとりましても来年が素晴らしい年になりますことを心よりお祈り申し上げます。