期末テスト&高校入試対策

本当にあっという間に今年も残すところ1か月少々となり、中学生は2学期期末テストが今週で終わりますが極端に広い範囲、また逆に極端に狭い範囲の教科に苦労しています。現3年生は入試における内申点が1年生からの成績が完全に反映される最初の世代になります。入試改革以前の内申点は3年生時点の成績だけでしたので、1年、2年とサボっていても3年生で心を入れ替えれば(?)まだ間に合うことがあったのですが現在ではそれも難しいことになってしまいました。このことを含む大阪の入試改革はこのごろよく耳にする「日本の不寛容性」に思えてしまうのは私の考え過ぎなのでしょうか。
 しかしそれでも3年生にとってはこの期末テストで事実上内申点が決まりますので「内申を上げるラストチャンス」になりますし、2年生も成績が入試に直接関わるのですから1点でも多くの点数をとり、内申点のポイントを少しでも有利にするためにも最後まで全力で頑張って欲しいと心から願っています。
 そして3年生はこの期末テストが終わると本格的に高校入試対策に入っていきます。毎年のようにお伝えしていますが「高校進学」は子供達にとって自分の意志で決めることができる初めてと言っていいとても大きな選択になります。スポーツでも同じですが例え不利な状況であっても最後まで諦めず「悪あがき」をすることで逆転することもあります。残った3か月少々の期間をどれだけ「悪あがき」できるかで掴める結果も変わります。誰の為でなく自分自身の希望を叶えるためにもとにかく悔いを残さないように本気で頑張って欲しいと思っています。

中間テスト&スポーツ

各中学校では二学期中間テストが終了しました。2年生は頑張りが結果につながり、安定した成績になりましたが、3年生は頑張りがなかなか結果につながりません。しかし中間テストが終われば、ほんの1か月ほどで期末テストがあり、期末テストが終了すれば、本格的な受験シーズンに突入です。最終的には入試で「結果」を出さなければなりません。どうか最後まで諦めず、腐らず、頑張り続けてほしいと願います。
昨日の10月21日に福岡県で開かれた第38回全日本実業団対抗女子駅伝で転倒した選手が血を流しながら300~400mを這いつくばったまま試合を続行したことが賛否両論を呼んでいます。監督は転倒した時点で棄権を要請したようですが運営側との伝達に時間がかかったようです。ボクシングなどの格闘技では選手側の「セコンド」がケガはもちろんのこと試合内容として続行が不可能と判断した場合「タオル」を投入して試合を棄権します。セコンドの判断が遅い場合は「レフェリー」が試合をストップさせます。昨日のレースの場合は転倒したあと立ち上がれない時点で試合続行は不可能なのですから監督、コーチ、そして審判は身体が動くかぎり、這いつくばってでも、前に出ようする選手を諦めさせなければならないのです。「這いつくばってタスキを繋ぐ」ことに感動したり、勇気を貰っているうちはアメフトやら女子レスリングやらアマチュアボクシングなどのスポーツ界で巻き起こった「パワーハラスメント」は無くなりません。才能と努力に裏打ちされた「技」と「結果」以外のことに過剰な意味や意義を「スポーツ」に求めることは結局のところ選手達をつぶすことになってしまいます。

台風21号&北海道胆振東部地震

秋らしい爽やかな天気に恵まれず鬱陶しい長雨が続いています。もう何年も全国的に異常気象が続いてきましたがこれまで大阪だけは大きな被害に合わずに済んできました。冗談めかして「他府県の人々に申し訳ない」と言ってきたのも去年までで御終いのようです。6月の大阪北部地震に続き、今月の台風21号は強烈な暴風雨で大阪全体に大きなダメージを残し、まだ完全には回復していません。そして台風21号の被害に続くように「北海道胆振東部地震」が発生し、またも地震による大きな災害が起きてしまいました。現在の日本において2日も3日も続く「大規模停電」などこれまでなかったことだと思います。しかしこれでもうはっきりと明らかになったのは「地震」は予知など出来ないということです。「阪神淡路大震災」から始まり「新潟中越地震」「東北大震災」「熊本地震」「大阪北部地震」そして「北海道胆振東部地震」まで、どれもこれも予知も警戒もされてきませんでした。北海道から東北、中部、近畿、九州まで文字通り日本全国のどこかで毎年大規模な自然災害が発生する状況になってしまいました。「地震は予知できないし、被害も想定できない」ことが明白になり、「台風は防げないし、進路を変えることはできない」のですから、今後ますます個人レベルでの準備や用心が必要不可欠になってきました。
6月の大阪北部地震のあと損害保険会社を通じて建築安全検査員に自宅を調べてもらいましたが建物として耐震上、大きな問題はないとの判断をしてもらいました。あとは自分で家具の転倒防止などの補強をしていかなければなりませんが塾の教室には転倒するような家具、書棚はありませんので……無駄に数が多いスピーカー……位置的には問題ありませんが……どうしましょう。

全国学力テストの利用

大阪市が市長の提案により、全国学力テストの成績結果を学校予算や教員の人事評価に反映させると発表しました。数年前に大阪府教委が学テの成績を高校入試の内申点評価に反映させる仕組みを作りわずか1年で文科省により「本来の目的にそぐわない」として、禁止されたことが思い出されます。本当に懲りないと言うか教育や受験制度に関しては本末転倒なことをしたがるのが現在の大阪の教育環境だと思います。現状ですら学力テストの点数(学校全体の平均点)を上げるために過剰なテスト対策をやり、挙句の果てに学力低位者にテストを受けさせない事例まで発生しているのに成績結果が自分のボーナスに直結することになればどんな方法、対策がとられるのか心配でなりません。また、吉村市長は「学力の底上げにつながる」として、8校程度の市立高に難関大などへの進学を目指す「特別進学中学」を併設して中高一貫とすることや、教育委員会を四つのエリアにブロック化することも合わせて提案しています。「学力」なんて子供を測る物差しの一つにすぎません。大人になって働きだすと「学力」なんてほとんど問題にされないことはみんな分かっているはずなのに何故なのでしょうか…学習塾が言うことではありませんね。

西日本豪雨&酷暑

先月の大阪北部地震に引き続き、また大きな自然災害が発生してしまいました。死者が200人以上という甚大な災害となった西日本豪雨ですが、広島県、岡山県、愛媛県が主な被災地ですので、身近な親類、知人がいらっしゃる方が多いと思います。私自身も娘夫婦が岡山県で暮らしておりますし、娘の配偶者の実家は広島県であり、塾長仲間が広島県、岡山県にもおりますので一時はとても心配でした。幸いなことに皆、直接的な被害には合っていませんでしたが壊滅的な被災地の様子は自然災害の恐ろしさを心に染み込ませてくれました。そしてこの災害だけではありませんが、あっという間に家屋や家族を亡くし、理不尽で絶望的な状況であるにも関わらず、騒ぎ出すことも、わめき散らすことなく、救援者に感謝し、黙々と後片付けをしている被災者の方々には本当に頭が下がります。今回も微々たる義援金を送ることしかできませんが犠牲者のご冥福と一日も早い復興をお祈りいたします。
夏の暑さが異常であると一昨年も去年も塾報に書きました。今年もまた記録的な猛暑、酷暑が続いています。もはや殺人的と言っていい気温となっており、実際犠牲者も出ています。私たちはどうしても過去の経験や慣例、慣習から抜け出すことができず、「昔から、前から、去年もやったから」を止めることが出来ません。ですがこの気温状況で野外スポーツや校外学習、冷房設備のない場所での集団活動など不可能だと思いますし、慣例、慣習的な行事も時期によって大きく変更する必要があり、行事で命を落とすなどあってはならないと強く思います。

大阪北部地震&期末テスト対策

1995年の阪神淡路大震災以来大きな自然災害には合わずに来た大阪圏ですが、6月18日に大阪北部を中心に震度6弱の地震が発生しました。今回の地震は揺れの大きいエリアが局地的だったことで広い範囲での大災害にはなりませんでしたが家屋内の本棚やブロック塀の倒壊が原因で数名の方がお亡くなりになりました。高槻市で小学4年生の女児が犠牲になった倒壊事故ではブロック塀そのものの高さ、強度ともに違法建築だったことが明らかになっていますが基準を超える3.5メートルの高さにしなければならなかったのは道路脇にプールがあるために不審者や不届き者の盗撮を防ぐ目的があったと思われますので、よりやるせなさがつのります。高槻市を中心とした地域ではいまだにガス等のインフラが復旧していません。1日も早い復旧と犠牲になった方々のご冥福をお祈りいたします。
来週の27日(水曜)から期末テストが始まりますので、今週の月曜日から10日間のテスト対策連続授業に入っています。1学期の中間テスト結果が良かった2年生は中間テストを無駄にしないように、結果が振るわなかった3年生はそれを挽回するために頑張ってほしいと願っています。明確な意思を持って“点数”を取りに行って下さい、是非。
梅雨入りとなり、今週も雨が続いていますが近年は降る雨も梅雨らしい雨ではなく集中豪雨まじりの激しい極端な天候になっています。自然災害だけは本当に「いつどこで起きるかわからない」を今回改めて実感させられました。まだまだ余震にも注意が必要なようです。出来る用心はして悲しい人災だけは避けるようにしたいものです。

中間テスト&イチロー

新学年最初の定期テストである、中間テストが北条中と寝屋川第7中が今月の17,18日に終了し、深野中と四條畷西中は先週末に行われました。先発組はなかなかの結果が出ており、特に寝屋川第7中の2年生は頑張ってくれました。この中間テストが終了すると3年生は6月に“チャレンジテスト”と期末テストがあり、7月には2回目の実力テストが行われます。そして夏休みが終わるとまた実力テストがあり、この後は入試までほぼ毎月のように定期テストや実力テストが実施されます。「次は頑張る」「今度は真面目にやる」と先送りしてきた“決意”も毎月のことになると口に出すのも疲れるようになってしまいますので本当に本物の本腰を入れて頑張って欲しいと思います。
大リーグで活躍してきたイチロー選手が事実上の引退となりました。オリックス時代に子供を連れて何度も神戸グリーンスタジアムに足を運んでから20数年、本当にイチロー選手の成績に一喜一憂してきました(塾生の成績にもですが)。今回のイチロー選手の選択については「イチローは本当に人がいいな」という感想しか個人的にはありません。独特な言動で誤解されがちですが第1期マリナーズ時代の年俸分割やヤンキース時代の滅茶苦茶で理不尽な起用法、マーリンズでの代打オンリー、そして今回の「出場できない現役選手」契約。「プレーする」なら「メジャーで」という思いが強いのでしょうが自分を鍛えることには信じられないほどストイックで厳しいのに契約に関しては人が良いとしか言いようがありません。それでも私は来年に東京で行われる開幕戦に「客寄せパンダ」ではないイチロー選手が見られることを信じてはいます、ハイ。

新学年新学期&塾長会

新学年新学期がスタートし3週間が経ちました。今年は春期講座との連動が上手くいき、数学、英語については順調に学習が進んでいます。例年ですと学校では4月だけはのんびりと授業が進行するはずですが、どうもいつもよりはピッチが速いようです。この数年の高校入試制度を含む大阪府教育制度変更の影響があると思われますが生徒の学力において学校としても焦らずいられないのだと思います。塾としましても例年と同じことをしているわけにはいきませんので、今年は採用教材と科目ごとの組み合わせを変更しています。わかりやすい、覚えやすいを基準にして学力の定着を目指すつもりです。C問題の導入など大阪は高校入試において明らかに学力重視になっています。制度に負けない学力をつけていきたと思っています。
今月は定例の「関西塾長会」が京都府城陽市で行われました。関西を中心に四国、岡山、広島の個人塾の塾長が集まり、各教室の悩みや問題点を相談し、教材研究や定期テスト対策、入試対策などはもちろん、生徒募集の方法、広告媒体などについても知恵を絞っています。正直なところ、どの地域においても生徒募集に関しては個人塾は大苦戦していますし、当塾も昨年より急激に塾生が減っていますが、今のところ有効な手立ては打てていません。少子化で子供の数が減少しているのに塾は乱立していますので、個人塾に限らず大手、中堅塾も塾生を集めるのに必死です。ですが「地域の個人塾」にも役割はあると思っていますので当塾におきましても今後は塾生募集についてもっと積極的にアプローチしなければならないと考えています。

合格おめでとう

当塾の受験生は私立に続き、公立でも志望校に合格することが出来ました。本当におめでとうございます。これからの新しい“居場所”にしっかりと根を張り、さらに大きくたくましく育っていってほしいと願っています。当塾の塾生はもちろん、すべての新高校生達の未来が輝きと希望にあふれたものになりますように祈っています。
さて高校入試制度が大きく変わって3回目の入試となりましたが、制度変更の混乱が収まってきたようで、上昇が続いていた中堅クラス高校の倍率が前年を下回りました。その一方で受験日が同じ一般選抜となった商業科、工業科の定員割れが目立ちました。昨年に続き、普通科(定時制を除く)の公立2次募集はなく、工業、商業、武道などの専門課程のみとなりました。今後もこの傾向は続くと思われます。学力重視となった大阪府の受験制度ですが“公立の入試問題は学校の授業をしっかりやっていれば解ける”というのが本来の建前でしたが、この入試制度改正から導入された入試C問題は学校授業レベルでは太刀打ちできない難易度となっており、採用しているのは地域トップ高校だけですが、そのC問題に引きずられる形で大多数(ほとんど)の高校が採用してる入試B問題も難易度が高くなっています。求められている“より高度で確かな学力”を身につけるためにも教材の見直しなどさらに創意工夫を凝らした塾運営を心掛けていきます。

イチロー選手がマリナーズに返り咲き。本当に良かった。

私立入試&冬季オリンピック

私立高校の入試が終わりました。少々(だいぶん)心配な塾生もおりましたが2名の受験生は無事に合格しました、おめでとうございます。なかなか(ほとんど)受験モードに入れなかったY君は強運?で、大阪桐蔭Ⅱ類という進学校を併願受験したH君は実力で、それぞれきっちりと合格をはたしてくれました。両名とも併願受験ですので公立高校合格を目指して最後の最後まで力を振り絞って頑張って欲しいと思います。
さて、平昌冬季オリンピックの真っ最中です。オリンピックやワールドカップなどの国際大会ではどうしても自国選手の活躍や成績によりナショナリズムがかき立ってしまいますが、本物の一流選手よって「スポーツ」の凄みを改めて感じさせてくれます。女子スピードスケート500M決勝で見せてもらった小平奈緒選手の立ち振る舞いと李相花(韓国)選手とのウィニングランはちっぽけなナショナリズムを吹き飛ばしてくれました。また小平奈緒選手のこれまでの努力や地元企業(相澤病院)の見返りを求めない支援、実力を開花させるきっかけとなったオランダ留学においてオランダチームコーチ(マリアンヌ・ティメル)の惜しみない真摯な指導、そしてもちろん李相花選手とのライバルとしての友情などの彼女を取り巻くサイドストーリーが金メダルをさらに輝かせました。男子フィギュアスケートで2大会連続の金メダルを獲得した羽生結弦選手の引退後の夢は解説者やコメンテーターとしてフィギュアスケートにかかわるのではなく、世界中を回って自分の培ってきた経験や技術を直接選手達に伝えることだそうです。国や人種を超えて本当の意味でグローバル化しているのは一流のスポーツ選手達なのだと思います。(それにつけてもイチロー選手の所属先が未だに決まらないのが本当に不満で不安です)